第6回 国内SEO市場規模予測

 アジア圏を中心に戦略的なグローバルマーケティングを手がけるアウンコンサルティン グ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:信太明)は、昨年に引き続き、検索エン ジンマーケティング(SEM※2)の代表的な手法であるSEO に関する市場規模を試算いたしま したので、ここにお知らせいたします。

SEO 市場規模の推移について

■ SEO 市場、2010 年は前年予測を上回る18.6%の成長を記録

当社が行った試算によれば、2010 年、SEO 市場は全体で193 億9 千万円と、昨年の試算を上 回る結果となりました。
海外経済の回復や国内の経済対策等を背景に企業収益の改善が続く一方で、依然として冷え 込みの続く雇用環境や海外景気の下振れ懸念、急激な為替変動など景気を下押しするリスクによ り、2010 年も引き続き広告費抑制の動きがみられた1 年となりました。インターネット広告費におい ては、企業のマーケティング活動の一つとしてインターネットにおける集客が定着していることから、 緩やかながらも成長を遂げる結果となり、SEO においても、ウェブマーケティングには欠かせない手 法の一つと認知されていることから、中小規模の企業から大企業まで幅広い企業でSEO 対策を採 用する動きが見られました。
アウトソーシングのカテゴリにおいては、価格競争激化の中、引き続き成果報酬型サービスの伸 張により、成長率は鈍化したものの対前年22%増の74 億1 千万円に達しました。また、外部委託によらず、SEO 業務を企業内で完結させるインハウスのカテゴリにおいても、積極的な取り組みが継 続し、中小規模の企業から大企業まで幅広い企業で書籍や有料セミナー等のニーズ、ディレクトリ 登録、適切なリンク面の対策の重要性に対する認識の浸透などがさらに進み、対前年19%増の99 億7 千万円へと伸張が見られています。
一方、外部業者が製作したソフトウェアを自社Web サイトに適用して対策を行うツールのカテゴリ でも、その簡便性から中小規模の企業を中心に引き続き緩やかながらも推移を見せており、対前 年6%増の20 億1 千万円となりました。

■ SEO 市場、2014年には290億円規模へ

今回当社が行った試算では、2011年のSEO 市場規模は220億円規模となり、2014年には290億円規模へと成長すると予測いたします。
アウトソーシングのカテゴリでは、ヤフー社がグーグル社の検索エンジンを採用したことに伴い、 価格競争のさらなる激化やSEO 提供企業の淘汰が開始される可能性があるものの、より専門性の 高いSEO 対策を求める動きから継続的な外部発注の増加、また、海外展開を図る企業の増加によ り多言語でのSEO サービスのニーズが拡大することから、成長速度は鈍化しつつも2014 年までは 年間5~15%程度の成長が続くと試算します。
さらにインハウスのカテゴリにおいても、引き続き大企業および中小規模の企業でSEO ニーズは 今後も積極的に拡大し、サービスの利用が高まると予測いたします。

SEO 市場規模の推移と構成

【市場規模算出の方法について】

世界各国の報道資料やレポートによる動向調査のほか、業界関係者へのヒアリング調査、ならびに当社独自の調査等により収集された情報を基に、試算いたしました。

【昨年の予測について】

2010 年1 月20 日に発表した昨年段階での予測に関しては、下記URL をご参照下さい。
https://www.auncon.co.jp/ir/pdf/20100120.pdf

【注記】

※1 「SEO(エスイーオー)」
「Search Engine Optimization」の略称で、ユーザが「Google」や「Yahoo! JAPAN」などの検索サイトにおいて特定のキーワードで検索した際、検索結果に自社のWeb ページを上位表示させるための技術のこと。検索エンジン最適化とも言われる。

※2 「SEM(エスイーエム)」
「Search Engine Marketing」の略称で、検索サイト/検索エンジンを活用したマーケティング全般。

※3 「アウトソーシング」
企業が、SEO 業務の一部、もしくは全部を切り出して外部の専門企業に委託する形式のこと。料金体系は大きく分けて「コンサルティング(顧問)型」と「成果報酬型」に分かれており、「コンサルティング(顧問)型」は発注元企業より、着手金・コンサルティングフィーなどの料金を、施策キーワード数や難易度、作業工数に応じて請求するのが一般的。一方、「成果報酬型」は施策キーワード単位で価格テーブルを策定し、順位や問い合わせ数によって請求金額が変動する形態を採る場合が多い。

※4 「インハウス」
企業が、SEO 業務の一部、もしくは全部を社内のリソースをもとに行う形式で、外部の専門企業とは取り引きせず、自社内でSEO 業務の手法を研究し、ホームページ制作に適用する場合を指す。近年は SEO 対策に関する書籍やセミナーなどが数多く出版、開催されており、SEO に関する知識を習得する機会が多くあるため、主に中小企業やネットショップがこの形式を採用することも多くみられる。

※5 「ツール」
企業が、SEO 業務の一部、もしくは全部を行う際に、外部企業が製作したソフトウェアを自社ホームページに適用して対策を行う形式。SEO に対応した CMS(コンテンツマネジメントシステム)、ログや HTML ソースの情報を分析して自動的にレポートやウェブページを生成するツールなどが該当し、多くのツールベンダーやSEO 専門企業が自社の製品として発表している。広義ではインハウスに該当するが、ツールの提供元への支払いが発生するため、あえて個別の分類とした。

アウンコンサルティング株式会社
[代表者] 代表取締役 信太 明(しだ あきら)
[設立] 1998年6月8日 [資本金] 339,576 千円
[本 社] 〒112-0004 東京都文京区後楽1-1-7 グラスシティ後楽
[URL] https://www.auncon.co.jp/
[上場市場] 東京証券取引所マザーズ 証券コード;2459
[事業内容] アジア圏を中心としたグローバルマーケティング支援
(多言語のウェブ制作・メディア運営・販促支援・翻訳)
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