第3回(2008年) 国内P4P市場規模予測

検索エンジンマーケティング(SEM※2)を手がけるアウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:信太明)は、検索エンジンマーケティング(SEM)の鍵となるP4P(検索連動型広告※3+コンテンツ連動型広告※4)に関する2007年(1~12月)の広告費と今後の市場規模を試算いたしましたので、ここにお知らせいたします。3回目の市場規模予測となる今回は、取りまとめの過程において、日経ネットマーケティング(日経BP 社)の協力を得ております。

SEO市場規模の推移についてパソコン向けP4P・モバイル向けP4P広告費の推移

■ 2007年のパソコン向けP4P広告費、前年比132%で1,277億円まで拡大

2007年のパソコン向けP4P広告費(検索連動型広告+コンテンツ連動型広告)は、検索連動型広告が前年比123%で1,078億円、コンテンツ連動型広告が前年比209%で199億円となり、全体でも前年比132%で1,277億円にまで市場が拡大しました。
検索連動型広告はすでに企業のマーケティング活動には欠くことができない広告のひとつとして定着しており、2007年の広告費も引き続き堅調な伸びを示しました。
また、国内P4P市場でトップを走るオーバーチュア「スポンサードサーチ」の広告プラットフォームが新しいプラットフォームに移行され、売上が拡大したことも市場規模を躍進させる大きな材料となりました。検索連動型広告については、新規導入企業の増加による裾野の拡大と1社あたりの広告費の増加により、今後も順調に推移すると予測されます。

一方コンテンツ連動型広告では、広告クリック単価が廉価に推移している点やクリック率が低い等の理由により昨年予測を下回る結果となりました。しかしながら、2007年も広告配信先となる提携サイトが拡大し、広告配信数も大幅に増加傾向にあることから、全体としては前年比200%を上回る成長を実現しています。 また、2007年はヤフーがオーバーチュア(Yahoo! Search Marketing)の日本法人を買収したのに続き、コンテンツ連動型広告を提供するブレイナーを子会社化し、ヤフー自身も小規模サイトや個人サイトが掲載可能な広告配信サービスを開始しています。2008年以降は、こうした各社のネットワークや技術を連携させることによる相乗効果が期待できるため、広告費のさらなる拡大が見込まれます。

■ モバイル向けP4Pは予測を上回る急拡大。2007年は前年比252%で164億円

前年より試算を開始した携帯電話での閲覧に供されるモバイル向けP4Pの市場規模では、2007年の広告費が予測を大幅に上回り、前年比252%となる164億円にまで急拡大しました。
これは、2006年に主要携帯キャリア各社がヤフーやグーグルといった大手検索会社と提携し、検索システムを導入したことにより、モバイル検索が予測以上のスピードで急速に携帯電話利用者に浸透したことが大きな要因となっています。
また、オーバーチュアやグーグルがモバイルサイトとして圧倒的な集客力を誇る「モバゲータウン」や「mixi モバイル」等と提携し、広告配信を始めたことも引き金となり、広告出稿企業が急激に増加し、広告配信数も大幅に増加することとなりました。
今後は、パソコン向けP4Pへ出稿する広告主が本格的にモバイル向けP4Pへ参入するだけでなく、新たにモバイル向けP4Pから開始する広告主が増加することも予測されるため、パソコン向けP4Pを上回る速度での成長スピードが期待でき、モバイル向けP4Pが新たなもうひとつの市場を形成することが予測されます。

【市場規模算出の方法について】
世界各国の報道資料やレポートによる動向調査のほか、オーバーチュア社及びグーグル社をはじめとする業界関係者や広告主へのヒアリング調査、ならびに当社独自の調査等により収集された情報を基礎資料とし、実際の出稿状況やクリック率等の各種指標の動向を加味し、独自に算出いたしました。

【昨年の予測について】
2007年1月9日に発表した昨年段階での予測に関しては、下記URLをご参照下さい。
https://www.auncon.co.jp/corporate/pdf/20070109-1.pdf

【注記】
※1「P4P(ピーフォーピー)」
検索キーワードに連動して検索結果ページに表示される広告(検索連動型広告)、及びWebページの意味・内容を解析し自動的に配信・表示される広告(コンテンツ連動型広告)の総称を指す。なおここでは、パソコン向けP4Pに加え、モバイル向けP4Pを合わせてP4P としている。

※2「SEM(エスイーエム)」
「Search Engine Marketing」の略称で、検索サイト/検索エンジンを活用したマーケティング全般。

※3 「検索連動型広告」
P4Pのうち、検索キーワードに連動して検索結果ページに表示される広告。その掲載順位は入札価格等により決定され、広告がクリックされた時点で課金が発生する。オーバーチュア「スポンサードサーチ」やグーグル「アドワーズ広告」が代表的。

※4 「コンテンツ連動型広告」
P4Pのうち、Webページの意味・内容を解析し自動的に配信・表示される広告で、検索連動型広告の関連サービスともいえる。サイト運営者がページに広告スペースを設置すると、広告配信元はそのページ内容や文脈を解析し、適切な広告を配信する。代表的サービスはグーグル「コンテンツ向けアドワーズ広告」およびオーバーチュア「コンテンツマッチ」。閲覧者が広告をクリックした時点で広告出稿者への課金とサイト運営者への支払いが発生するものが一般的。

アウンコンサルティング株式会社
[事業内容] PCとモバイルにおける多言語(英語・中国語・日本語)での
SEM(検索エンジンマーケティング)に関するコンサルティング業務
[設立年月日] 1998年6月8日 [所在地] 東京都千代田区三崎町2-9-18 TDCビル6F
[代表者] 代表取締役 信太明 [資本金] 339,576千円
[会社URL] https://www.auncon.co.jp

本件に関するお問合せ先
コミュニケーショングループ 広報担当 [TEL] 03-3239-2890 [MAIL] pr@auncon.co.jp

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