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    2022.07.04

【Google】プロダクトレビューアップデートついて

2021年3月23日、Google は The Keyword 公式ブログにて、英語圏にて「商品レビューに関するアップデート(プロダクトレビューアップデート)」を展開したことを発表しました。

※引用:Google公式ブログ
https://blog.google/products/search/more-helpful-product-reviews/

また、4月13日の時点でGoogle の Alan Kent 氏は Twitter にて、3月に英語圏を対象に行った商品レビューに関するアップデートの展開が完了したことを認めました。3月23日に展開を開始してから3週間足らずでの展開完了となります。

※引用:Alan Kent氏Twitter(@akent99)より
https://twitter.com/akent99/status/1514022813857828865

この事象は一体何を指しているのか?
またその影響はどのような形で現れてくるのかについてまとめたいと思います。

目次

プロダクトレビューアップデートとは?

まずプロダクトレビューアップデートとは何か?
簡単に言えば、「商品に関する情報を掲載しているコンテンツに対してSEO的なアルゴリズムを見直しました。」という内容です。

アップデートの背景

その背景として、ここ数年の「コンテンツマーケティングSEO」のトレンドにGoogle社なりに対応する必要性が出てきたことが伺えます。

この「Google社なりの対応」については後の方でまとめますが、過去における外部リンクに対するアップデートやスパムコンテンツに対するアップデートなど過剰な検索エンジン対策(SEO)を是正する目的が今回のアップデートの根幹にあるものと推測できます。

アップデートの特徴

このアップデートは、過去にGoogle社が実施した「パンダアップデート」、「ペンギンアップデート」といった「コアアルゴリズムのアップデート」とは別に位置づけられ、実施されたものです。現時点では英語圏のみですが、今後他の言語にも適応されていく事も公言されています。

Googleの公式ブログやTwitterで「商品レビューコンテンツに適応されるアルゴリズムアップデートとしてアフィリエイトサイトやレビューサイトは対策をしておくべき」と促しています。

海外向けSEOへの影響は?

では、このアップデートの海外向けSEOへの影響についてですが、記載の通り英語圏ではこのアップデートは既に実装済みということで、直接影響があることは間違いありません。

それに加え、Googleは他の言語でも順次同様のアップデートを実施する予定であることも公言しているので、欧州や日本を含めたアジアの言語においても対策が必要となることは時間の問題です。

対策の方向性は?

対策の方向性については、Googleの検索セントラルブログの中に、「Google の商品レビューに関するアップデートについてクリエイターが知っておくべきこと」という記事が参考になります。

※引用:Google 検索セントラルブログより
https://developers.google.com/search/blog/2021/04/product-reviews-update

この投稿の中で「考慮するべき点」として以下のポイントが記載されています。
——————————————————————————————–
・必要に応じて、商品に関する専門知識を伝えているか。
・メーカーが提供する情報以外の独自のコンテンツで、商品の見た目や使い方を紹介しているか。
・商品に求められる各種の性能がどの程度達成されているかについて、定量的測定を提供しているか。
・競合商品との差別化要因について説明しているか。
・比較対象となる商品を示しているか。または、特定の用途や状況にどの商品が最適か説明しているか。
・調査に基づいて、特定の商品のメリットやデメリットについて述べているか。
・以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど、ユーザーの購入決定に役立つ情報を提供しているか。
・商品が属するカテゴリの主な意思決定要因と、その分野での当該商品の性能を明らかにしているか。たとえば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、運転のしやすさが主な意思決定要因であると判断し、そうした分野での性能を評価します。
・メーカーからの情報以外に、商品の設計と、それがユーザーに与える影響に基づいて、重要な選択肢を示しているか。
——————————————————————————————–
この内容をもう少し一般化してまとめると、

まず単純に、商品を紹介・説明するだけではなく、専門的な背景を持ったコンテンツになっているか?が評価される事様になることが伺えます。

加えてコンテンツの独自性や、見た目や機能に関する独自の見解・評価、活用方法や使用感等一人称で表現されているか等、「執筆者の意図が分かるか?」が主な要素と言えそうです。

一方で単純に使用感や見た目といった感覚的な情報のみならず、他の商品との比較や定量的な情報を保有しているか等も踏まえて、「ココが良い」「ココがイマイチ」といったユーザーに情報が提供されているか?といった観点も求められる要素になっています。

具体的な内容については、商品の属する業界や販売先、あるいはユーザーの属性等で異なるため、あくまでも一般的な内容になりますが、総じてこれまでのような対策キーワードと情報量と質という観点に加え、要素が多様化していることは確実です。

まとめ

前半で今回のアップデートは「Google社なりの対応」と述べましたが、そもそもGoogleのSEOアルゴリズムは「検索キーワードを起点にしてユーザーに有益な情報を提供する」という着想で日々進化を続けています。

その前提で、この数年SEOの中で重視されているアフィリエイトサイトや商品レビューサイトの「コンテンツマーケティングの進化」がユーザー目線で見た際に、例えば特定の商品やWEBサイトが評価されたり、結果、ユーザーに不利益な購買をサポートする様な、ユーザー商品選びに対する平等性や利便性を守るためのアップデートであることは気に留めておく必要がありそうです。

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