パンデミック前への回復は2024年 マッキンゼーレポート
ベトナム政府によると、2019年、ベトナムのGDP(国内総生産)に占める観光収入は大きな割合を占め、しかも海外からの旅行者は、人数では旅行者の17%でしたが、消費額では国内旅行者が一人あたり平均61米ドルのところ、海外からの旅行者は一人あたり平均673米ドル消費し、総旅行消費額の半数以上を海外からの旅行者が占めています。ベトナムへの旅行者は約80%が、中国や韓国、日本、台湾など周辺のアジア諸国からの旅行者で、これらの国からの旅行者が、ベトナムへ戻るかどうかが、ベトナム旅行業復興の大きなカギとなります。(参照※1、グラフa、グラフb)パンデミック発生当初から概ね感染拡大を抑えこむことに成功したベトナムは、国内の旺盛な旅行需要やリバウンドしつつある経済状況、政府の支援などにより、2020年には2019年の-53%まで落ち込んだベトナムの旅行業界も、2024年までには、2019年並に回復が見込まれます。(参照※1、グラフc)パンデミックはデジタル化を大きく進展させました。ベトナム政府観光局のウェブサイトでは、人気の観光地へのバーチャルツアーがあり、オンラインでツアーを開催するガイドもいます。2020年10月にCNNで「Why not Vietnam」というCMが流れ、多くのトラフィックが海外からもたらされ、国内では同名のリアリティ番組が、毎週オンライン旅行写真コンテストを開催し、多くの視聴者を惹きつけました。(参照※1)
【出典元】
※1 Reimagining tourism: How Vietnam can accelerate travel recovery | McKinsey
https://www.mckinsey.com/featured-insights/asia-pacific/reimagining-tourism-how-vietnam-can-accelerate-travel-recovery