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2020.10.13

中国マーケティングバズワード　私域流量 Private Traffic プライベート・トラフィック　

私域流量 Private Traffic プライベート・トラフィック

FacebookやInstagramなど同様、中国のSNSやショッピングサイトでのオーガニックのトラフィック流入は、プラットフォームのアルゴリズムに厳しく制限されているため、有料広告やインフルエンサーを起用してトラフィックをいわば購入する必要があります。お金を支払うことなく、ユーザーからの直接流入を「私域流量(プライベート・トラフィック)」と呼び、いかにそれを増やすかが、中国のオンラインマーケティングにおける2019年のバズワードとなっています。欧米で言えば、プライベート・トラフィックは自社ブログやメーリングリストなどのオウンドメディアにあたりますが、中国ではWebサイトやeメールを使う人がほとんどいないので、SNSのプラットフォーム上で、どうにかして「私的な」トラフィック流入を生み出す方法を探し求めています。現在、プライベート・トラフィックの最大のチャネルは、中国のスーパーアプリWeChatです。中国国産の人気化粧品ブランド、パーフェクト・ダイアリーは、WeChatアカウントのグループで独自のコミュニティを作り、顧客との信頼関係を構築しています。また、WeChatの機能の一つ、ミニプログラムでも独自のコミュニティを作ることができます。イブサンローランは、YSLビューティクラブというUGCミニアプリで、ユーザーに商品を使用したセルフィーの投稿を促し、商品のショーケースとして活用し、投稿したユーザーへは商品購入時にしようできるポイントを付与しています。(参照※1、※2、写真1、※3、図1)