コンサートもメッカ巡礼も距 COVID-19対策
8月11日、イギリスで初めてのソーシャルディスタンシング・ライブ・コンサートが、開催されました。野外会場に、定員5人までの囲われた区画を500設置し、区画同士は約2メートルの間隔を開けて配置されていました。開催者によると、観客2,500人がコンサートを楽しんだそうです。(参照※1、写真1)これまで、アメリカ各地で開催されている、ドライブイン・コンサートの車がない版といったところです。これまで行われたいくつかのドライブイン・コンサートでは、集まった観客の多くが、マスクなしで車から外に出て、鑑賞している様子に批判が集まっていました。(参照※1)
世界中のイスラム教徒が毎年、聖地メッカを訪れる大巡礼(ハッジ)は、世界最大級の集会です。2020年は新型コロナウイルスのパンデミックを理由に、サウジアラビアが、国外からの聖地メッカへの立ち入りを禁止し、大きく規模を縮小して、7月29日~8月2日の間、開催されました。巡礼者は、ソーシャルディスタンシングを守りながら、イスラム教徒にとって最も神聖なカーバ(Kaaba)神殿の周りをまわりました。例年であれば、200万人が集まるところ、今年は約1,000人にとどまりました。(参照※2、写真2)写真で見ると、例年との違いがよくわかります。世界中で、パンデミックのさなか、いかに感染リスクを抑えながら、大規模イベントを行うか、試行錯誤が続いています。
※1 未来のコンサート – Today
https://www.today.com/popculture/uk-social-distancing-concert-offers-glimpse-future-events-t189312
※2 聖地メッカの今昔 – CNN
https://edition.cnn.com/2020/07/29/middleeast/hajj-coronavirus-social-distancing-intl/index.html