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2019.12.11

シングルデー　11.11(ダブル11)　ショッピングフェスティバル　祭りが終わりました　2019年振り返りと広告サンプル

祭りが終わりました　2019年振り返りと広告サンプル
シングルデー、近年では日付を強調する11.11(ダブル11)ショッピングフェスティバルと称して、アリババが主催する世界最大のショッピングイベントが、今年も終わりました。毎年驚愕の記録を更新し続けていますが、今年も記録を更新。11月11日24時間の流通取引総額(GMV)は、2,684億元(約4兆1870億円、1元15.6円換算)に達し、前年対比26%増で最高記録を更新しました。中国の旺盛な消費意欲は健在でした。(参照※1グラフa)中国EC最大手のアリババが2009年に初めて開催して以来、驚異的な成長を続けるタブル11セール。2019年ダブル11のGMVは、アメリカの主要セール、サイバーマンデーの2018年GMVのほぼ5倍、2018年ブラックフライデーGMVの6倍以上に相当します。(参照※1グラフb)アリババの天猫(Tmall)がダブル11セールオンラインGMVの主役ではありますが、中国の他のマーケットプレイスも、恩恵を受けています。中国の星图数据(Syntun Data)によると、2019年ダブル11の総GMVは11日のみで4,101億元(6兆4千万円)に上ります。また、TMall以外のプラットフォームではダブル11セールは当日だけでなく、2週間ほどのセール期間を設けるサイトも多く、ダブル11当日のGMVシェア17.2%で2位の京东JD.comは、11月1日～11日にかけて前年対比28%増の2,044億元(3兆1886億4千万円)を売り上げたと公表しています。(参照※1グラフc)

中国の2019年ダブル11セールにむけて、Tmallのシングルデー特設ページに開設したApple公式旗艦店は、わずか1分でiPhone 11を1億元(15億6千万円)売り上げ、10分で昨年の終日販売取り扱い数の7倍を超えました。AppleがTmallのダブル11プロモーションに公式参加するのは今年が初めてです。セール前、AppleのTmall公式旗艦店での購入に合計1億元を還元する、と公式Weiboで発表しました。京东JD.COMも10億元(156億円)を超える還元策を打ち出し、Apple製品の売上がJD.COMプラットフォーム内でシングルデー史上初めて1位となりました。(参照※2)
ダブル11ショッピングフェスティバルは、今や中国だけのセールイベントではありません。また、11月11日をむかえる何週間も前から、メール、オンライン、街頭とセールスプロモーションが盛大に行われます。11月7日の様子をシンガポールにオフィスを構えるSaleCycleがレポートしています。東南アジア最大のオンラインショッピングモール、Lazadaのあるショップでは、99%割引・99個すでに販売済み・今でも50%割引だけど11日当日はいったいいくらでしょうか？・今すぐ買い物かごへと消費者をからかうような広告をだしています。(参照※3、図1)IKEAは、11月1日～11日の間、20%割引の商品を、日替わりでだし、毎日IKEAのサイトを訪れるよう誘導しています。(参照※3、図2)LAZADAも、11.11カレンダーを提示し、プレセールや日替わり特売、クーポンなど、何度も繰り返しサイトに訪れる施策を施しています。(参照※3、図3)11月11日にしか使えないクーポンを期間限定で配布することで、ユーザーはクーポン入手のためにも何度もサイトを訪れ、11日当日クーポンを使うためまたサイトにやってきます。(参照※3、図4)ユニクロは11.11までの買い物でクーポンをプレゼントするキャンペーンを展開し、セールの後のサイト再訪を促しています。東南アジアや台湾で人気が出てきているショッピングモール、Shopeeは地下鉄構内に目立つ広告を掲示していました。(参照※3、図5)11.11ショッピングフェスティバルは多くの売上とトラフィックを得る絶好の機会です。オンライン、オフライン問わず、多くの小売業者が、あの手この手で消費者を惹きつける努力をしています。(参照※3)