国内開催地迎え入れと観戦国メディア日本旅行攻略ガイド
北海道の札幌ドームでは9月21、22日に強豪オーストラリア、イングランドの試合が開催され、両日のラグビー目当ての訪日外国人数は約2万人に上ると想定されています。市内のパブでは、すでにオーストラリアのアマチュアクラブチーム40人を含め、複数の団体予約が入っていて、大会期間中は、普段の週末の6~8倍のビールを用意し、備えています。大手国際会計事務所、アーンスト・アンド・ヤング(EY)の調査によると、2015年のイングランド大会に海外から訪れた観客の平均滞在日数は14日間で、1人あたりの平均消費額は2,400ポンド(約31万円)。日本とは物価が異なるため単純に比較はできませんが、2018年の1人当たり旅行支出15万3,029円の約2倍に相当する額です。準々決勝など5試合が予定されている大分市では、市内だけでなく、隣の別府市や由布院の宿にも予約が増えてきています。(参照※1、表1)
ラグビーワールドカップ主要参加国での、W杯日本ツアーガイドも数多く、アイルランドのメディアで、最もスペースを割いているのは、やはりビール関連です。日本でビールはアイルランドより安く飲めること、でも、アイリッシュパブのビールは高いので避けるように。日本酒は、ビールやワインよりアルコール度数が高いので、飲みすぎないことなど細かく説明しています。その他、空港からのタクシー料金とインターネットローミング料金の高さと強引なバーの客引きに注意するよう呼びかけています。(参照※2、図1)
イギリス、ロンドンの日本W杯ガイドでは、試合開催エリア別に周辺のおすすめ観光地をずらっと紹介しています。札幌から洞爺湖や、関東は鎌倉。釜石から仙台市のニッカウヰスキー蒸留所、大分市からは藤の花のトンネルで人気の北九州市の河内藤園などなど。静岡や愛知県豊田市から岐阜県の白川郷や長野のスノーモンキーや神戸から松島の道後温泉へ行くのは、なかなか遠いのではないかと思われるラインナップもありますが、はるばるやってくる極東の地、日本の隅々まで旅してほしいですね。(参照※3)
※1 ラグビーインバウンド50万人:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48736750Z10C19A8EA1000/
※2 ラグビーW杯日本ガイド|Irish Examiner
https://www.irishexaminer.com/breakingnews/specialreports/fans-guide-to-making-the-most-of-your-rugby-world-cup-japan-adventure-944444.html
※3 ラグビーW杯 | London Evening Standard
https://www.standard.co.uk/lifestyle/travel/rugby-world-cup-travel-guide-to-japan-a4225866.html