訪日観光客急増で、台湾では日本のサービス低下を懸念する声がでてきています。台湾の中時新聞網が、日本のオーバーツーリズムの問題について報じています。台湾では日本旅行が大人気ですが、最近ネットでは日本の観光客が急増し、とても混雑していると嘆いている投稿が注目を集めました。その投稿で人々は訪日旅行から帰ってきた人の写真に映り込む大勢の人に驚き、レストランに入るのに1時間以上並んだというコメントが寄せられ、多くの人が「日本には、旅行のオフ・シーズンはもうない」と口にしています。また、日本のサービスのよさが旅行の大きなモチベーションだったが、サービス品質の低下を感じるという意見に、多くの人が賛同しています。ただ、未だに台湾よりも日本の旅行品質のほうが依然として高いと感じている人もいます。もし今後、日本へ旅行するなら、大阪や東京、京都など有名な観光地は避け、仙台、名古屋、佐賀や岐阜など定番ではない地域へ旅行したほうが、宿泊費も安く、サービス品質も期待できるだろうと推奨しています。(参照※1)
【出典元】 ※1 日本觀光客暴增「旅遊品質變差?」 全場點頭:改去這爽玩 – 中時新聞網
観光庁が発表した2024年1月~3月期の訪日外国人旅行消費額は、1兆7,505億円で、2023年同期比では73.3%増、コロナ前の2019年同期比でも52.0%増え、四半期計で過去最高を3期連続で更新しています。国。地域別では、中国が3,526億円で構成比20.1%と最も大きく、次いで台湾2,512億円(構成比14.4%)、韓国2,379億円(同13.6%)と続きます。訪日外国人旅行者の1人当たりの旅行支出は、20万9千円と推計され、国・地域別では、オーストラリア(37万3千円)、英国(36万7千円)、スペイン(35万2千円)の順で高くなっています。費目別の構成比では、宿泊費が32.1%と最も多く、次いで買物代が29.2%、飲食費21.7%と続きます。2023年同期と比べると買物代の構成比が24.6%から29.2%へ増加しました。(参照※1)
【出典元】 ※1 【訪日外国人消費動向調査】2024年1-3月期の調査結果(1次速報) | 観光庁
2024年4 月の訪⽇外客数は、3,042,900 人となり、前年同月⽐では 56.1%増、2019 年同月⽐では、4.0%増となりました。春の桜シーズンによる訪⽇需要の高まりに加え、東南アジアや中東地域を中心にイスラム教の断食(ラマダーン)明けに合わせて海外旅⾏需要が増加したことにより、2 か月連続で 300 万人を突破しました。なお、4 月までの累計は 11,601,200 人となり、1,000 万人を超えました。(参照※1)
※1 訪日外客数(2024年4月推計値)|JNTO(日本政府観光局)