Mastercard経済研究所(Mastercard Economics Institute: MEI)が、13のアジア太平洋地域(APAC)市場を含む、世界74市場での、マスターカード使用データなどをもとに、『2024年トラベル・トレンド 』レポートを発表しました。
そのレポートでは、日本は2024年3月には単月として初めて300万人を超える海外観光客を迎え、2024年人気の旅先ランキングのトップとなっています。
このランキングは、2024年3月までの過去12ヶ月間のマスターカードの利用状況やサードパーティデータなど観光関連消費の変化を分析し作成されたもので、日本以外にも、APACの旅行先の人気が高まり、2024年人気旅行先ランキングの上位10位以内の半分をAPACが占めています。
ランキング1位の日本は、旅のピークシーズン前にもかかわらず、2024年3月に、3,081,600人の海外観光客をむかえ、旅行先人気度が2023年比0.9%と伸び率1位となりました。2位はアイルランドで延び率0.4%です。1990年以来の円安により、2024年を通して、日本は旅行先のトップランナーを維持し、観光客へのサービスを提供する企業や地域経済全体が恩恵を受けると予想されます。
2024年6月~8月の夏の旅行先の都市ランキングでは、1位はドイツのミュンヘン、2位が東京となっています。
APAC(オーストラリアとニュージーランドを除く)では、2024年は旅行者の平均滞在日数が7.4日と、2019年の6.1日と比較して平均2日延びています。オーストラリアとニュージーランドは、海外からの旅行者の平均滞在日数は、5.4日で、2019年比0.6日増です。
旅行者は世界的にリラックスした雰囲気を好みますが、金額に見合った特別な体験を提供する豪華な食事や贅沢品も人気です。2024年3月期のラグジュアリー・ファッションの売上高は、日本で前年比 152%、香港特別行政区で同比 208% と急上昇しました。
APACへの旅行者は、より長い休暇をAPACで過ごし、価格より体験に価値を置いている傾向が見られます。(参照※1)
【出典元】 ※Home to half of the world’s top 10 trending tourism destinations, Asia Pacific is making a comeback: Mastercard Economics Institute on travel in 2024 | Mastercard Newsroom