検索レポート｜時計業界

「時計」の英語には、「clock」と「watch」があります。※他にも時計を表す英語はありますが、後述します。「clock」は壁掛け時計や目覚まし時計を、「watch」は「見張る」という意味もあり、腕時計やストップ・ウォッチなど持ち歩ける時計を英語では指します。日本語では、「時計」と「腕時計」の差は3倍ですが、英語の「ｗatch(es)」と「wristwatch」の差は30倍、腕時計全般を検索するインテントと考えられる複数形の wristwatches は、更に少なく、英語で腕時計を検索する際は、apple watch や、次ページにあるように、garmin watch、cartier watchなど、メーカー名と watchで検索する傾向がみられます。なお、watch と watches は、Googleは同じ単語とみなします。

Gショックのような、有名な製品は「G sh」と単語の一部のみのキーワードでも検索ボリュームが多く、自社製品のスペルミスや言い換えが英語で存在し検索されていないか、注意が必要です。

スマートウォッチの検索ボリューム数が多く、アップル・ウォッチが圧倒的ですが、そのほかサムスンやガーミンも増加傾向です。ガーミンは、2016年頃から日本市場を拡大。当初はGPS搭載デバイスとしてマラソンやトライアスロン、自動車競技で利用者獲得。日本では、時計メーカーとしてよりスマートウォッチ・スポーツデバイスの新興ブランドとして浸透しています。

英語ではカルティエやセイコー、オメガなど時計ブランドとヴィンテージ風の timepiece を組み合わせたキーワードの検索数が多いですが、日本語カタカナ「タイムピース」とメーカー名の検索は検索ボリューム10以下でした。timepiece は、時計と同義ですが、時を刻むものという語感で、特別感・高級感を与えます。

若年層をターゲットとする場合は、Z世代を中心にトレンドになっている「Y2K 」キーワードは外せません。1990年代～2000年代初頭のファッションが、Year 2000 を意味する Y2K ファッション＝ヴィンテージとして、若い世代に認識されています。

ランニング ウォッチは、人口比を勘案すると米国より日本で検索されていて、和製英語とまではいきませんが、英語ではそれほど一般的ではないと考えられます。米国の人口は約3億3328万7千人、日本は1億2550万2千人ほどです。