現場の肌感覚が大事

最近、軽自動車メーカーであるスズキ株式会社代表取締役会長兼社長の鈴木修氏著「俺は、中小企業のおやじ」(日本経済新聞出版社)という本を読みました。現場たたき上げの経営者らしく、実際の体験に基づいた内容のため、非常に現実的で、且つ、小気味良い一冊でした。特に興味深かったのですが、「MRワゴン」を「ママワゴン」として売り出そうとした際に、販売店の女性トイレを拡充した話です。当時、男女別のトイレを整備済みの店舗はわずか10店舗。それでは、「ママ」向けの販売はできないと、大手陶器メーカーの協力の下、スズキ仕様のトイレを723店に一気に安く導入しました。恐らくママ達は綺麗なトイレに興味を持ち、車の販売の一助になったことと思います。
トイレというと私にも思い出があります。大阪出張をしていた際に、おなかの具合が悪くなり、訪問先のビルでトイレ(個室)を拝借しました。すると、東京に本社があると思われる会社の方が、「新規顧客の数が増えないな~」「受注単価が東京より安いよな~」「出張経費が思ったよりかかるな~」など、話をしていました。トイレの中では皆リラックスするもので、ナマの言葉が出てきているように思えました。意外なところで情報収集?ができました。
同様に現場情報の収集方法として、もう一例挙げます。私は以前靴チェーン店の運営本部長をしていました。どこの街に、いつ、どの規模でお店を出店するかを判断する際には、平日16時~17時と土日祝16時~17時の交通量調査をします。それで大概その街での靴の販売量が想定できます。ただ、更に具体的な調査をしたい場合はこうです。
STEP1:対象店舗の平均単価を買物袋に入った商品から判断する
STEP2:開店に合わせシューレース(靴紐)など安い商品を購入する
STEP3:閉店に合わせシュークリーム(靴ワックス)など安い商品を購入する
STEP4:開店時No.と閉店時No.から来店客数を推測する
STEP5:平均単価×来店客数から1日の売上を推測する
STEP6:1日の売上から月間売上(測定日が平日であれば38倍(平日1、土日祝2)で1ヶ月分)を算出する
こんな読み切れない時代だからこそ、現場の肌感覚が大事だと思います。
| (検索キーワード) | (Yahoo!該当件数) | (Google該当件数) | スズキ株式会社 | 9,780,000 | 1,550,000 | 鈴木修 | 480,000 | 93,600 | 俺は、中小企業のおやじ | 291,000 | 168,000 | MRワゴン | 3,590,000 | 1,310,000 | ママワゴン | 2,010 | 2,270 | トイレ | 181,000,000 | 66,600,000 |




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