Global Thinking~グローバル・シンキング ~

「ココ・ファーム・ワイナリー」が教えてくれたこと


2009/05/14

「ココ・ファーム・ワイナリー」が教えてくれたこと


ココ・ファーム・ワイナリー

 南西向きの急斜面に開かれたぶどう畑。夏日にもかかわらず、中年から初老の男性が数名鎌を持ち、下草を熱心に刈っている。知的ハンディを持つ人たちの自立を目指してつくられた「こころみ学園」が経営するワイン農場「ココ・ファーム・ワイナリー」での風景です。様々な大人に支援されて、このワイナリーは成り立っているのだと感心して見ていました。興味が出てきた私は、45分500円の農場とワイナリーの見学コースに参加しました。そこで知ったのが、あの鎌を持つ男性達が「こころみ学園」の園生であり、全90名のうち50才を超えた人が56名(最年長は85才)という事実でした。1950年代にワイン畑が開かれてから、ずっと続けられている風景と言うことです。私の中で、知的障がいを持つ方は子供のイメージが強くありました。そのため、大きなショックを受けました。青年、中高年、老齢の知的障がい者への意識が薄かった自分を恥じました。
 特殊学級を卒業した子供達の20%は就職先が無いという現実があるそうです。仕事がなければ収入もなく、外に出ることもなく、社会からの孤立感を覚えることもあると思います。いかに就業の場所を提供することが重要かを再認識しました。見学で説明をしてくれた男性は、健常者であれば面倒と思う単純作業でも、園生は自分の仕事というプライドが高く、集中力も持続すると訴えていました。農場にある10万房のぶとうの剪定、袋掛けなど気の遠くなるような作業も根気強く行ってくれるので、良いワインができると言うことです。その結果が沖縄サミット、洞爺湖サミットでも提供されたワインを生み出す原動力になったと理解できます。
 私たちが今すぐ出来ることとしては、もしワインを飲む機会や買う機会があれば、「こころみ学園」が経営する「ココ・ファーム・ワイナリー」産をオーダーすると言うこと。また、「グロワーズクラブ(育てる人の会)」に入会すること。出来る範囲で協力したいと思います。地道にコツコツ続けることの大事さを教えてもらった恩返しに。


ココ・ファーム・ワイナリー
栃木県足利市田島町611
グロワーズクラブ(育てる人の会)


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こころみ学園101,0009,620
ココ・ファーム・ワイナリー171,00023,300
グロワーズクラブ2832,400